移動風景の再生 in 明知鉄道「明知鉄道の風景を考えるワークショップ」

2009年11月1日(日) 於:恵那市役所

電車に乗れば靴をぬいでシートに膝立ちになり、窓にしがみついて流れる景色に目を見張る。こんなことをするのは子どもだけなのでしょうか?
いやちがいます。普段窓の外など見ない貴方。岐阜県恵那市の明知鉄道にご乗車ください。靴は履いたままでも、窓にへばりつきたくなります。そんな素敵な車窓風景が楽しめる明知鉄道ですが、ローカル線の宿命か、乗客は減少し、人々の日常生活とはどんどん離れています。また眺められる地域の風景のほうも、車窓からの熱い視線を感じなくなったせいでしょうか、元気がありません。
岐阜県恵那市は、現在「まちの将来ビジョンをビジュアルに表現したもの」としての景観計画策定に取り組んでいます。その中の一つの鍵となるのが市の南半分を貫ぬく明知鉄道です。自立心の強い個性あるまちをつなぐ鉄道を活かして、合併後の地域イメージの再構築と地域間連携を強化していこうと考えています。そのためには、鉄道から見る風景、鉄道を見る風景、この双方のまなざしを丁寧に考える必要があります。
この度のWSでは、明知鉄道周辺風景についての学生および地域住民の様々な認識や思いに関するデータを提示しながら、パネリストの方々にも明知鉄道にご乗車いただき、明知鉄道および日本各地に存在するローカル線の移動風景を活かした地域マネジメントの方向性を探っていきます。

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第2回交通まちづくり研究会「都市の移動風景を再生する」

2009年3月28日(土) 於:東京大学

本研究会では、交通まちづくり研究と景観研究について、各地で奮闘している学生・実務者・研究者が分野横断的に集い、実際の現場で行っている人間中心の移動風景再生の試みについて、掘り下げた討議を考えたい。都市の移動風景を再生するための方法論について俯瞰的な視座を得ることを目的に開催する。交通まちづくりや地域の風景をとりまく社会の状況は激変している。このセミナーでは景観と交通の融合的なまちづくり論を通して、私たちに何ができるかを考えてみたい。

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第1回交通まちづくり手法部会

2009年1月24日(土) 於:東京大学

複合化する環境,エネルギー,経済,人口問題は都市の実像に変容を迫りつつある.その一方で交通まちづくりの現場において都市が選択し得るオプションは,EVカーシェアリング,オンデマンドバスやコミュニティバスを含めたバスネットワークの再編,交通環境ポイントや自転車共同利用サービスといったように,従前の車から公共交通への転換という比較的単純な交通渋滞対策から多相化しつつあるといえるだろう.本研究セミナーでは持続可能な都市の未来の像を想定しながら,その像に向かうための都市のモビリティの評価とそのデザイン手法について,実際の都市を題材にとりながら理論的な枠組みについて掘り下げた議論を展開したい.

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シンポジウム「中心市街地活性化 -交通まちづくり研究からの処方箋-」

2008年10月31日(金) 於:和歌山市民会館小ホール

欧州を旅行していると、中小都市の中心市街地の賑やかさや居心地の良さ、そして公共交通手段の便利さや、無人レンタサイクルなどの工夫に驚かされることが多い。「交通まちづくり」・・・これこそ中心市街地活性化や持続可能型社会づくりの秘訣ではないか。
わが国でも富山、福井、宇都宮、金沢、松山、那覇、浜松、松本の各市などで、持続可能な都市づくりを目指して「交通まちづくり」が行われはじめた。一方、和歌山県内には「交通まちづくり」を本格実施している都市はまだない。和歌山市の中心市街地活性化基本計画にも、交通戦略が盛り込まれているとは言えない。
そこでこのシンポジウムでは、県内や和歌山市の中心市街地活性化の取り組み状況についてお話し頂いた上で、各地で活躍中の研究者から「交通まちづくり」の事例紹介や、和歌山における「交通まちづくり」の進め方に関する提言を頂戴したい。

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第37回土木計画学研究発表会 スペシャルセッション「ミニシンポジウム・交通まちづくり」

2008年6月6日(金) 於:北海道大学

まちづくりの目標に貢献する交通計画の新たな潮流である「交通まちづくり」に関して、2つのセッションにわたってパネルディスカッションを展開する。第1のセッションでは、交通まちづくりのビジョンの描き方ならびに関連する論点について、国内外の事例報告に基づきながら議論する。第2のセッションでは、様々なプレイヤーを巻き込んだボトムアップの議論をどう高めていくかについて、モビリティデザインの観点を踏まえながら考える。

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第1回交通まちづくり研究会

2008年3月1日(土) 於:東京大学

1933年のアテネ憲章において「暮らす」「働く」「憩う」に加え「移動」が都市の4つの機能として再定義されました.まちを移動によってつなげることで,人と人は出会い,生き生きした街がはじめて生まれます.まちづくりの主役に「交通」を据えた上で,移動空間と移動そのもののよりよい理解とそれに基づいたまちづくりについてこの研究会では考えていきたいと思っています.
本研究会において,交通まちづくりのための制度,手法,事例の3つのトピックスについて集中的な議論を展開したいと考えていますが,今回は制度と手法の2つのトピックスをとりあげ,研究会で議論すべき研究課題の棚卸しをワークショップ形式で行います.

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