本小委員会の前身・交通まちづくり研究小委員会(2007年11月~)の時代から7年間あまりの活動の成果を、書籍『交通まちづくり -地方都市からの挑戦-』としてとりまとめました。
この本は、暮らしやすいまちの実現に貢献したいと考える交通関係の研究者が、地方都市で積み重ねた経験を基に、交通と一体的に進めるまちづくりによって地方都市の再生に貢献できることをまちづくりに取り組む皆さんに伝えるために、取りまとめたものです。行政の皆さん、市民の皆さん、企業の皆さん、特に、これからを担う学生諸君に読んでほしいと思っています。
──編著者「まえがき」より
交通まちづくり -地方都市からの挑戦-
編著者:原田昇(東京大学教授)
編集幹事:羽藤英二(東京大学教授)、髙見淳史(東京大学准教授)
執筆者:栄徳洋平、木谷弘司、苦瀬博仁、熊谷美香子、児玉健、佐々木葉、塩士圭介、髙見淳史、髙山純一、谷口守、土井勉、西山良孝、羽藤英二、原田昇、藤原章正、牧村和彦、溝上章志、森本章倫、山中英生、米田誠司(50音順)
出版社:鹿島出版会
定価:本体2,200円+税
ISBN:978-4-306-07315-9
2015年7月1日発売
内容 第Ⅰ部 序論 -交通と一体的に進めるまちづくり- 第Ⅱ部 交通まちづくりの理論 -実践を知る4つの視座- ビジョンの構築と合意形成 交通まちづくりのための調査手法 交通まちづくりのための制度 交通まちづくりの担い手とその育成 第Ⅲ部 交通まちづくりの実践 金沢市:条例制定によるまちづくりの継承 宇都宮市:ネットワーク型コンパクトシティ 熊本市:公共交通の再デザイン 札幌市:都心交通計画のコンフリクトとその解決 広島市:科学的な総合交通体系調査を導入した交通まちづくり 京都市:「歩くまち・京都」の試みと実践 恵那市・明知鉄道:公共交流機関としてのローカル鉄道の価値と地域と連携したデザイン 由布市:交通実験実施から13年、由布院の観光まちづくりと交通まちづくり 平泉町:世界遺産平泉の交通まちづくり 第Ⅳ部 交通まちづくりの未来