まちづくりに貢献する交通計画は、混雑緩和などの問題解決型ではなく、望ましい生活像を提案する価値創造型の計画であり、その実践のためには従来の手法とは発想の異なる新しい計画手法を開発することが必要です。
「交通まちづくりの実践」研究小委員会は、公益社団法人土木学会 土木計画学研究委員会の下に設置された研究小委員会(活動期間:2010年11月~2014年11月)です。大学や研究機関の研究者と交通まちづくりに携わる実務者、合わせて50名超が参画し、
- 専門知・実務知・地域知の融合によるボトムアップ型の交通まちづくりのビジョン構築技術の開発
- 交通まちづくりの調査技術における交通・景観・都市計画などの総合調査体系の整理と個別要素技術の開発、ならびにまちづくりへ貢献する施策を設計し評価するための新しい交通まちづくり調査体系の提案
- わが国の交通まちづくりの主要課題を実践するために必要な計画の仕組みの整理と、その目的達成のために必要な制度設計
の3点を研究して、成果を情報発信することを目的として活動してきました。