2012年3月24日(土) 於:東京大学
第1部では,交通まちづくりに資する調査・分析手法の体系化をテーマに,パーソントリップ調査の付帯調査からプローブパーソン調査,そしてより広範なデータプラットホームまで,最先端の研究と実務における展開について議論します。また調査・分析を計画へ生かした事例として,自転車交通計画への適用を紹介いただきます。
第2部では,交通まちづくりのビジョンや計画・戦略をどう描き,市民や議会にどのように説明して交通まちづくりを進めるかをテーマに,宇都宮市,金沢市,岡山市の取り組みの状況を紹介いただき,討議を行います。2月に宇都宮市で開催した当小委員会・地方WSでの議論についても報告いただきます。
第3部では,交通まちづくりを支える制度をテーマに,まず1月に松江市で開催した勉強会での議論と成果を報告します。次に,先般閣議決定された低炭素まちづくり法案について,交通まちづくりとの関連に着目して紹介いただきます。これを踏まえて制度のあり方に関する論点整理を行い,議論を展開します。
主催:土木学会土木計画学研究委員会「交通まちづくりの実践」研究小委員会
はじめに
- 原田昇(東大):はじめに-交通まちづくり研究の問題意識と構成-
第1部 交通まちづくりの調査体系
【コーディネーター】溝上章志(熊本大)
発表
- 中野敦,森尾淳(IBS):パーソントリップ付帯調査とプローブパーソン調査 ~課題と展望~ [沖縄,西遠都市圏,松山]
- 羽藤英二(東大):移動-活動データプラットフォームの新たな潮流
- 山中英生(徳島大):自転車交通の調査手法と計画への適用
第2部 交通まちづくりのビジョン構築
【コーディネーター】高山純一(金沢大)
発表
- 高山純一(金沢大):「ビジョン構築部会」の目的と今回の研究会の趣旨説明
- 森本章倫(宇都宮大):宇都宮市の取り組みと地方WSの報告 [宇都宮]
- 木谷弘司(金沢市都市政策局交通政策課):金沢市の取り組み -条例を主体とした金沢市のまちづくり- [金沢]
- 筒井祐治(岡山市都市整備局):岡山市の取り組み [岡山]
第3部 交通まちづくりの制度設計
【コーディネーター】中村文彦(横浜国大)
発表
- 高見淳史(東大),谷口守(筑波大):制度設計部会活動報告 -松江交通まちづくり見学会&勉強会- [松江]
- 中村英夫(国土交通省都市局都市計画課):都市の低炭素化の促進に関する法律案について-交通まちづくりの関連から-
- 谷口守:いくつかの議論の視点 -低炭素まちづくり法を軸に-
おわりに
- 羽藤英二:今日のまとめ
※討議記録はこちら。