第1回交通まちづくり手法部会

2009年1月24日(土) 於:東京大学

複合化する環境,エネルギー,経済,人口問題は都市の実像に変容を迫りつつある.その一方で交通まちづくりの現場において都市が選択し得るオプションは,EVカーシェアリング,オンデマンドバスやコミュニティバスを含めたバスネットワークの再編,交通環境ポイントや自転車共同利用サービスといったように,従前の車から公共交通への転換という比較的単純な交通渋滞対策から多相化しつつあるといえるだろう.本研究セミナーでは持続可能な都市の未来の像を想定しながら,その像に向かうための都市のモビリティの評価とそのデザイン手法について,実際の都市を題材にとりながら理論的な枠組みについて掘り下げた議論を展開したい.

主催:土木学会土木計画学研究委員会交通まちづくり研究小委員会


第1部 協調型交通サービスの評価理論と総合交通戦略                     

発表     

  • 張峻屹(広島大):グループ行動理論とその応用
  • 溝上章志(熊本大):交通まちづくりにおけるバスサービス評価手法~公平性評価のためのQoM指標の提案と適用~ [熊本]
  • 金森亮(名大):交通モデルによる総合交通戦略の評価方法 [名古屋]

討議:交通まちづくりにおける交通戦略の定量評価手法

【オーガナイザー】羽藤英二(東大)
【討論者】神田昌幸(国土交通省),張峻屹,溝上章志,金森亮


第2部 交通まちづくりの新しい手法論の展開 ~柏の葉を例に~                 

発表

  • 大和裕幸(東大):オンデマンドバス社会実験の概要と課題 [柏]
  • 白江喜実子(クリアチャネル・ジャパン㈱):自転車共同利用サービス導入の課題 [オスロ,バルセロナ,柏]
  • 中田聖志(三井不動産㈱):柏の葉キャンパスタウン自転車活用のまちづくりに向けて [柏]

討議:交通まちづくりの現場における新しいサービス技術の可能性

【オーガナイザー】原田昇
【討論者】大和裕幸,白江喜実子,中田聖志,羽藤英二


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