担当講義・演習・輪講 | 学部 | 大学院 | まち大


都市交通研究室が担当する講義・演習・輪講

  • 都市交通論(高見・パラディ,学部2年A1A2,水曜2限)
  • 都市交通システム計画(高見,学部3年S1S2,水曜4限)
  • 応用統計(滝沢・高見・パラディ,学部3年S1,月曜3限)
  • 都市開発プロジェクト論(徳永・梅田,学部3年A1,月曜4~5限)
  • 地区の計画とデザイン(小泉・高見・樋野・中島・村山,学部4年S1S2,金曜2限)
  • 都市工学演習A第二・第三(各教員,学部3年A1A2・4年S1S2)
  • 都市工学輪講
  • 都市交通計画特論第1(高見,大学院 隔年S1S2,木曜2限)
  • 都市交通計画特論第2(パラディ,大学院 隔年S1S2,火曜2限)
  • 都市交通政策E(高見・パラディ,大学院 A1,金曜3限)
  • 都市交通計画分析E(高見・パラディ,大学院 A2,金曜3限)
  • 都市工学特別輪講
  • 都市の交通政策(高見ほか,まち大 A2,木曜6~7限)

学部の講義・演習・輪講

都市交通論は、都市交通計画の基本的な考え方とその論点の理解を深めることを目的とした講義です。新谷・原田(編著)『都市交通計画(第3版)』の第5〜6章(交通調査・交通需要予測)以外と、交通工学研究会(編)『都市交通 -都市交通計画・都市物流計画』の第1編についての総論的内容です。

都市交通システム計画は、交通計画をシステム分析的に扱う際に欠くことのできない交通調査、交通需要予測、交通行動分析の手法を中心に、都市交通計画の立案作業プロセスを概説する講義です。これは太田(著)『交通システム計画』の全般と『都市交通計画(第3版)』第5〜6章の内容に主に対応しています。
本講義で学ぶ交通分析・交通需要予測の手法は、都市工学科都市計画コースの必修科目である都市工学演習A第二「都市圏の計画」の第1部に、東京都市圏を対象とした課題として組み込まれており、実践的に習得する機会が設けられています。具体的には、「人の動き」を調査したパーソントリップ調査のデータをGIS(地理情報システム)を用いて空間的に表示し、広域的な交通の実態を把握するとともに、課題を抽出し把握する能力が養われます。 続いて、四段階推定法による交通需要予測手法で計画代替案の評価を行い、結果を解釈し、最終的に望ましい空間像の提案に結びつけるプロセスを実際に経験することを通じて、一連の計画技術を習得します。加えて、成果のプレゼンテーションを通じて、自らの提案を論理的に説明する能力を身につけることになります。
また、応用統計には、本講義で学ぶ非集計交通行動モデル(離散選択モデル)を実際に推定する内容が含まれます。

都市開発プロジェクト論では、行政/民間の立場でインフラ整備や都市開発の現場で活躍されてきているお二人の非常勤講師をお招きし、それぞれの立場から見たインフラ整備事業、都市開発事業の実際を紹介いただくとともに、交通インフラ整備や都市開発の事例について現地見学を行っています。

都市工学演習A第三では、神奈川県横須賀市の中心市街地を対象に土地利用・市街地整備、交通、アーバンデザインの3要素を兼ね備えた計画を立案する「都市中心部の計画・ダウンタウンプラン」を主宰しています。これと連動して、地区の計画とデザインでは地区スケール(中心市街地)の交通まちづくりを扱っています。

都市工学輪講は、都市交通に関連する事柄で、講義の内容をより深く理解することや、講義や演習では十分にカバーされない内容を学ぶことを目的としています。具体的な内容は履修する学生の関心によりますが、都市交通に関わる和文・英文の代表的書籍の輪読、国内外の交通まちづくり事例の最新動向の調査・発表・議論、マルチエージェント・シミュレーションを活用した研究論文の輪読とシミュレーション作成、社会的ネットワークに関する輪読と分析、などを行った例があります。

卒業研究・卒業設計の研究室配属は通常4年生の4~5月に決まります。原則的にS1S2は2週に1回、A1A2は週1回のペースで卒論ミーティングを実施しています。
卒論生は卒業論文の作成を通じて研究という営為の一端を知ることになります。 自ら研究テーマを探し出し、作業仮説を立て、分析を行い、教員を説得できるレベルの結果を出すことが求められます。 もちろん、教員側からは研究の方向性・研究の進め方についての助言を頻繁に行いますが、学生が主体的に研究テーマを設定し、自ら研究を推進する機会を重要視しています。 それにより、真に問題発見能力に優れ、分析技術を操ることができ、論理的な思考力を身につけた人材を育成することにつながると考えるからです。


大学院の講義・輪講

都市交通計画特論第1は、交通計画と土地利用計画の連携をテーマに、関連する講義と文献輪読、分析演習を通じて、その基礎と応用について理解を深める内容です。

英語で行われる都市交通政策E都市交通計画分析Eでは、代表的な欧米の都市交通計画のテキストである
Meyer, M. D. & Miler, E. J.: Urban Transportation Planning 2nd Edition, McGraw-Hill, 2000.
を基に、学生・教員間で発表と議論が行われています。また、離散選択モデルの推定に関する演習的内容も含まれています。

研究室の主催する大学院輪講・都市工学特別輪講では、海外の文献の輪読や分析演習を通じて、英語読解力の向上、最新の研究動向の把握、広範な分析スキルの向上を目指しています。